エアコンの選び方〜実は今まで損していた!?〜

ライフハック

更新内容(誤記修正)

 

 

こんにちは!ちゃいこさんです・:*+.(( °ω° ))/.:+

 

いきなりですが、結論から申し上げます。

断熱が最近の基準の家ならば、部屋の帖数に対応したエアコンは買わない方が良いです。

代わりに下記の公式に則った仕事量を少し上回るエアコンを購入しましょう。

 

必要暖房能力 = (Q値 + C値÷10) × その部屋の面積 × (設定室温 – その地域の年間最低温度)

 

これは、株式会社 松尾設計室 松尾和也 代表取締役のYoutubeチャンネルでご紹介されていた式です。

 

 

 

計算フォーム

この式に条件を当てはめて計算してくれるものを作りましたので、よろしければお試しください♪

 

 

 

↓帖、坪からm2(平米)への変換は以下のフォームでどうぞ!

 

 

 

注意事項

この参考式は、あくまでも家全体を1台で空調管理する床下エアコンを前提にしたものです。多くの方は1部屋に1台のエアコンを想定していることと思いますので、あくまでも参考情報として御覧くださり、最終的にはご自身の責任で判断してください。ちなみに、家全体でなく1部屋で考えた場合は、通常断熱材を施工していない壁が存在することから理論上Q値が上がります。従って、算出された結果よりも性能が上のエアコンを買っておくなどの対応が必要になってくると思います。

また、最終的な判断は自己責任でお願い致します。

 

 

 

なぜ帖数に応じたエアコンでなくてよいのか

現在のエアコンの対応畳数は、約50年以上前の住宅の基準だからです。

 

今の子育て世代の方なら肌で感じて分かると思いますが、ご自身の育った家とアパートや新築の家では圧倒的に断熱性能に差があると思いませんか?

 

 

過剰な能力のあるエアコンを使っているとなぜ損なのか

理由は2点あります。

  • 大きいエアコンになるほど本体の値段が高くなるから
  • アイドリング運転が増えるから

 

例えるならば、

排気量3,000ccのスポーツカーで買い物のために街乗りするくらいもったいないことをしています。

買い物のための街乗りなら、初期費用とランニングコストが小さい軽自動車で充分ですよね!

 

ただし、過剰な能力のエアコンには「設定温度に達するまでが早い」という利点はあります。ご自身の生活スタイルと照らし合わせて考えてみましょう。

ちゃいこさん

あまり家にいない生活で、高頻度で入切するようであれば早く暖まって/冷えてほしいですよね。

 

 

暖房と冷房に対する計算結果の解釈について

暖房については、暖めることのプラス要素である日射取得量と電子機器や人間から発する熱を全く考慮していないため、家の性能が数値どおりであるならば、実際はもっと少ない能力のエアコンで済みます。

 

冷房については、暖房同様上記の要素がありますが、これは冷房にとってマイナスの要素であることから一概にこの能力あれば大丈夫!という計算ができません。

 

しかしながら外気温と室温との温度差が冬よりも夏の方が倍くらい小さいため、暖房で必要能力が確保できているエアコンであれば自動的に冷房で必要な能力も確保できている場合がほとんどと考えて良いでしょう。

 

 

 

家全体に適用する計算式を1部屋に置き換えるときの考え方について

最初の注意事項でもチラッとご紹介しましたが、1部屋単位で考えた場合は理屈上Q値が上昇するため、エアコンに求められる能力も上昇します。

 

では、どうするか?

 

いくら広いリビングと言えど、当たり前ですが家全体よりは狭いので、少なくとも家全体をまかなえるくらいのエアコンよりも能力が低いエアコンで大丈夫という考え方を用います。

 

具体的には計算を2回してみることをオススメします。

1回目は、仮の計算です。家全体に暖房を効かせるにはどれだけの能力が必要かを計算します。

2回目で、リビングの帖数を入れて計算してみてください。

 

とはいえ、大抵の家庭はリビングエアコン用に200Vのコンセントを設けていると思います。

なので、写真のカタログで言うならば、200V対応の最小能力である10畳用エアコンで良いという結果になります。

 

ちゃいこさん

もちろん、配電盤を工事してもらえば100V用のエアコンも対応します。

 

 

 

計算式の説明

ここからは、計算の中身についての説明になりますので、興味のある方はご覧ください。

 

式のおさらい

必要暖房能力 = (Q値 + C値÷10) × その部屋の面積 × (設定室温 – その地域の年間最低温度)

 

この式に登場する単語各々について説明します。

 

 

必要暖房能力

この能力をもつエアコンがあれば、冬の1番寒い時でも乗り切れるよという数値です。

カタログと照らし合わせて、必要なエアコンを判断しましょう。

 

例えば、23帖のリビングであっても、計算結果が3.0kWならば6畳用(※)のエアコンでOKということになります!

(※)カタログ中の表記が「畳」であるため、あえて帖と使い分けています。ここでの意味は同じです。

 

画像クリックで大きくなります

 

厳密には、ここでプラグの形状の問題があって、リビングなどの広い部屋には200V用のプラグが備え付けられている場合がほとんどです。

この場合、この10畳用エアコンがベストな選択となります。

 

画像クリックで大きくなります

 

 

Q値

単位は、[W/m2・K]で、1平方メートルあたりの壁、床又は天井から出入りする総熱量の総床面積あたりの割合です。

今はQ値でなくUa値での提示が主流であることから、換算式を貼っておきます。

Q値 = 2.67 × Ua値 + 0.39

計算フォームではこの式を用いて算出してくれるようにしてあります。

ちなみにUa値は出入りする総熱量の総表面積あたりの値です。

Ua値=Q値×0.37-0.13

 

 

C値

気密性を示す値で、値が小さいほど気密性が高い住宅を意味します。

計算する方法もありますが、C値は現場で測定してくれますのでその結果をそのまま打ち込めばOKです!

(測定結果のほうが計算値よりも実用的です)

 

 

その部屋の面積

部屋の面積はシンプルに何帖の部屋なのかです。注意点としては、[m2]の単位で計算する必要があるので、以下の式をもとに換算しています。

”坪”はどの地域でも共通なのですが、帖は違うので注意です。

 

団地間1帖 → 1.45m2アパート、マンションで使われる
江戸間1帖 → 1.55m2関東より東の地域で多く見られるが、大手住宅メーカーで積極的に採用されている
中京間1帖 → 1.65m2愛知など中部地方で多く使われる
京間1帖 → 1.82m2関西より西の地域で多く使われる

 

 

 

(設定室温 – その地域の年間最低温度)

最大温度差で考えるため、外気温と室温の差を想定して当てはめます。

地域の年間最低温度は、

 

「”ご自身の地域” 気温 統計」

 

でググれば容易に見つけられます。

 

参考:

夏は外気温38℃に対して室温(設定温度)は27℃であるため、最大11℃差

冬は外気温0℃に対して、室温(設定温度)23℃であるため、最大23℃差

ここから分かるように、エアコンの能力を見るときは、たくさん働かなければいけない冬(23℃差)で考えたほうが良いでしょう。

 

 

 

まとめ

  • エアコンを買うときには、エアコンの能力であるkWを確認して、過剰すぎる買い物は避けましょう。この際、パンフレットは全体を俯瞰できるため活躍してくれます。
  • 単純に能力が大きいものは値が張りますし、過剰な能力であればランニングコストもかかってしまいます。(ただし、短時間で暖まる/冷えるという利点はあります)
  • 逆説的に、LDまたはLDK以外は、基本的に6畳用エアコンでOKです。

 

 

 それでは、楽しいファミリーライフを😌

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